FC2ブログ

月水金別館 映画れびゅー お気に入り度メモ (ネタばれあり)

個人的お気に入り度を☆で表しています。記録の都合上ネタバレのことが多いので、ご注意ください。

映画「下宿人」(1926)

原題:THE LODGER


お気に入り度
☆☆☆+


ヒッチコック、サイレント時代の映画。

やはり、現代的なテンポからはのんびりすぎ、退屈だが、ヒッチコック一流のサスペンスの片鱗が見られるのが、ファンとしては面白いところ。


ネタバレのストーリー展開は次のとおり。


連続殺人鬼の話。ブロンドばかりを狙う連続殺人鬼が出没するロンドン。金髪娘のデイジーのいる夫婦の家に怪しげな下宿人がくる。連続殺人鬼を疑わせる怪しげな行動により、下宿人に容疑がかかるが、デイジーは好意をいだくようになる。あるとき、デイジーの男友達で刑事の男が下宿人を逮捕に来るが、下宿人は手錠をかけられたまま逃げ出す。下宿人を信じるデイジーは助けようとし、逃亡中の下宿人と会う。下宿人の妹が連続殺人鬼の被害者であり、真犯人を見つけようとしているのだと聞かされる。手錠をかけたまま逃げる下宿人は群集に見つかり、追いかけられる。そんなとき、連続殺人鬼の真犯人が逮捕されたことがわかるが、下宿人は群集に捕まってしまい、袋叩きに合う。なんとか助け出される。入院し、回復して、デイジーと下宿人は結ばれ、めでたしめでたしでエンディング。

サイレントながら、印象深い演出・場面もところどころあり、味わい深い作品となっている。

もっとも印象深いのは、下宿人が群集に捕まる場面。手錠をかけたまま、鉄柵を乗り越えようとするが、鉄柵に手錠がひっかかり、宙ぶらりんになる。そこを、群集が上から、下から叩く。現代的には血みどろになるような場面だが、時代のせいだろう、幸か不幸か、グーパンチで群集が叩くぐらいなかんじ。

チェスをする下宿人とデイジーの場面では、下宿人が火かき棒をつかみ、怪しさを演出している。

怪しいぞ怪しいぞと、観客を「下宿人=連続殺人鬼」とミスリードしていく手法は、1926年のサスペンスとは思えない冴え。ただ、一番最後の場面では、下宿人とデイジーが抱き合ってめでたしめでたしなのだけど、現代的には、さらにどんでん返し、下宿人=連続殺人鬼をにおわす、アイテムがアップされるところだろう。「氷の微笑」みたいな。映画界におけるどんでん返しの回数は、いったいいくつで収束するのだろうか。。。

無実の罪の男性を信じる女性というモチーフは、ヒッチコック作品では後の「逃走迷路」などにも現れる。
また、ブロンド女性にウェイトをおくのは、やはり好みなのだろうか。


Yahoo映画



テーマ:サスペンス・ミステリー - ジャンル:映画

☆☆☆+ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<映画「ジュノーと孔雀」(1929) | HOME | 映画「ハリウッド・ミューズ」(1999)>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |