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月水金別館 映画れびゅー お気に入り度メモ (ネタばれあり)

個人的お気に入り度を☆で表しています。記録の都合上ネタバレのことが多いので、ご注意ください。

映画「ふしだらな女」(1927)

原題:EASY VIRTUE


お気に入り度



アルフレッド・ヒッチコック監督の白黒、サイレント時代の映画。
ヒッチコック作品に☆1つとは、最低記録。


ヒッチコック監督の演出の小技の冴えが随所に見られるものの、映画として、何が面白いのか、むあったく理解できず、はっきりいって☆1つは、いたしかたないところ。

ストーリーはこう。ある若い美女が夫のある身ながら、画家とちょっと仲良くなり、そこに来た旦那と画家がすったもんだして、旦那のほうが撃たれてしまう。(このとき旦那は生き残り、画家は自殺したらしい。)裁判になり、若い美女は、「姦通罪」?で有罪?となり、離婚が成立し、汚名とともに、南フランスに逃げていく。そこで新たな相手と恋におちて結婚するも、姑小姑にいじめられ(といっても大した描写はない)、ついには、有罪となった過去を知られて、再び離婚裁判に・・・、で、悲劇っぽくその場面で終わり。

え?これだけ?っていう終り方。オチがない。内容的にはひたすら間延びはしていたけど。

ヒッチコック監督の演出の冴えは、例えば、冒頭で、裁判官のかつら(ウィッグ)のアップから始まり、さらに最後の法廷のシーン同様というところとか、法廷での酒瓶のアップから事件現場への場面転換になるところ、結婚の申し込みのやりとりを、電話の交換嬢のめまぐるしく変わる表情で表現するところ、などなど、それは随所に見られました。このあたりはさすが。

で、何を感動したり楽しんだりしたらいいのか、まるで製作者の意図がわからない。ヒロインの若い美女、かわいそうだよね・・・って感想をもったらいいのか? あるいは、美女でも、ふしだらだと、ひどい目に合うよという、教訓を学んだらいいのか。。。といっても、問題の画家とそんなにちちくりあってる場面はなかったと思う。ちょっと仲良くした程度。。

はぁ~(ため息)、サイレントだし、白黒だし、84年前の映画だし、こんなのでも、まあ仕方ないんだろうか。

にしても、このストーリーは何? 姑や小姑にいじめられる話なら、「細腕繁盛記」のが、内容が濃かったかも。。

1927年というと、ヒッチコックは28歳ぐらいか。。。若いときはだめだめだったのか。
まあ、巨匠だからこそ、白黒サイレントの映画がDVDになって、84年後に見ることができるということもあり、当時の他の監督のサイレントもだめだめなのかもしれない。

そういう意味では、チャップリンのサイレントはすごいってことが再認識されます。やっぱり、チャップリンは偉大だったんだ。

ちなみに、原作は、ノエル・カワードという人。原作もこういうストーリーなんだろうか。

virtueは、「徳」、「美徳」、「善行」などの意味だけど、「貞操」という意味もある。easy virtue は、貞操が簡単ということで、「ふしだら」という意味。 a woman [lady] of easy virtue は、「ふしだらな女」。また、「売春婦」という意味で使われることがある。最初のあたりの字幕で、「安易な美徳」と訳されていたのだけど、これはいわゆる字幕用の意訳などではなく、明らかな誤訳。字幕の翻訳家は、(字幕用の意訳は当然別物として)誤訳することが良くある。


allcinema


テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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