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月水金別館 映画れびゅー お気に入り度メモ (ネタばれあり)

個人的お気に入り度を☆で表しています。記録の都合上ネタバレのことが多いので、ご注意ください。

映画「マイネーム・イズ・ハーン」(2010)

原題: MY NAME IS KHAN


お気に入り度
☆☆☆☆++


明確なメッセージのある映画だが、ユーモアもあり、面白かった。


アスペルガー症候群の敬虔なイスラム教徒のインド人青年が、アメリカに来て、シングルマザーの女性に恋をして結婚する。幸せな生活を営むが、911、世界貿易センタービルのテロを境に、差別に遭う。その差別が元で、息子を殺されてしまう。妻は怒りのあまり、青年と結婚しなければ良かった、大統領に会って、「自分の名前はハーンです。テロリストではありません。」と行ってきたら許すと言ってしまう。アスペルガー症候群の青年は、その言葉をそのまま実行しようと、ここからはロードムービーになる。大統領に向って風変わりな行動をとる青年は逮捕され、厳しい尋問や、軽い拷問を受ける。テレビに取り上げられ、誤解が解けるが、青年は目的を達成するために旅を続ける。そんなとき、ハリケーンが旅の途中で親切にしてもらった黒人母子の村を襲ったことを知り、助けに駆けつける。それもテレビに取り上げられる。妻もその場に駆けつけ、めでたしかと思ったのつかの間、青年がFBIに通報したイスラム過激派の仲間に刺されて大怪我を負ってしまう。しかし、今度は青年は命をとりとめ助かった。

善行を積み重ねた青年は、最後にはやっと、大統領と話をすることが出来るようになる。そのときの大統領は、不人気すぎて絵にならない、ジョージ・ブッシュ・ジュニアではなく、オバマ大統領になっていた。オバマ大統領のそっくりさん、あんまり似ていない、が出てきて、まあ、めでたしなのかな?というエンディング。

で、この映画のメッセージは、最初のあたり、インドで母親が青年に言った、「世の中には良い行いをする良い人と、悪い行いをする悪い人の2種類しかいない。イスラム教徒かヒンズー教徒かは関係ない。」という言葉に集約される。

ただ、言いたいことは分かるが、良い人と悪い人に二分できるほど、世の中は簡単なものなのか?という疑問は残る。まあ、このあたりは、「宗教に依らず」というところに重点があることは分かるので、この際、あまり追求はしないことにしよう。

この映画の良いところは、母親の息子に対する愛情や、結婚した女性や息子との愛情の描写が、明るいながらも、胸が締め付けられるように切ないところ。

で、残念なところは、そんな息子を、理不尽にも殺させてしまうのかというところ。まあ、映画というものから理不尽さを取り除いたら、ドラマにならないので仕方ないのだろうが、なんとも、やり切れない思い。

もう一つ良いところは、主役の俳優、シャー・ルク・カーンの演技が良かった。ヒロインの女性も魅力的だった。

ただ、アスペルガー症候群や自閉症についての描写は、これでいいのか、よくわからなかった。映画「レインマン」(1988)が有名だが、あれは自閉症で、その演技とそっくりな感じだった。あの映画では、ダスティン・ホフマンはアカデミー主演男優賞をとリ、バリー・レヴィンソンは監督賞をとった(他には作品賞と脚本賞受賞)。

どうもいまいちだなと思うのは、オバマ大統領やブッシュ大統領があんまり似てなかったこと。

あと、ハリケーンにあった村を救いに行くのだけど、何も持たずに行っても、被災者が一人増えるだけなので、どうかなと思った。ハーン青年は殆ど何でも修理できる特技を持つのだけど、教会の屋根が吹き飛んだのを直すのには役に立ったのだろうか。また、水没した教会に沢山の人が救助に来る場面は、腰より上まで水に使ってくるのだけど、どのぐらい離れたところから、その水深だったのか気になった。このあたり、リアリティに欠けると思った。

で、最後は大統領にメッセージを伝えられたのだけど、ほんとにそれでめでたしと思っていいのかがよくわからなかった。結局殺された息子は生き返らないし、また、善良なイスラム教徒の人たちが救われたのかというと、まだまだという感じなんだと思う。

というわけで、「これはすごい名作」っていうには、少し表面的過ぎて、物事単純化しすぎてる感じは否めないが、よい映画、面白い映画であることは間違いないと思う。


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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