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月水金別館 映画れびゅー お気に入り度メモ (ネタばれあり)

個人的お気に入り度を☆で表しています。記録の都合上ネタバレのことが多いので、ご注意ください。

映画「リング」(1927)

原題:THE RING


お気に入り度
☆☆☆++


ヒチコック監督、サイレント時代の作品。
ボクシングを扱っている、スポ根的でもあり、恋愛映画的でもあり。


見世物小屋のボクサー、ワンラウンド・ジャックこと、ジャック・サンダースは、切符売りのネリーと恋仲にある。名乗り出た観客と戦って負けると見世物小屋はその客に金を払い、勝つと代金をとるというシステムなのだろう。しかし、あるとき強いボクサーの観客ボブと戦って負けてしまう。その客はチャンピオンで、ワンラウンド・ジャックの噂を聞いて強さを試してやろうとやってきたのだった。ボブはネリーに目をつけて、勝ち取った金で腕輪を買ってやる。一緒に来た興行師に見込まれたジャックは、試合を組んでもらうことになり、勝てばチャンピオンのボブのスパークリングパートナーとしてもらう約束をする。またジャックは、勝った暁には結婚しようとネリーに申し込み、ネリーは承諾する。

首尾よく勝ち、ネリーと結婚し、ボブの練習相手となるジャックだが、ボブとネリーの仲を怪しむ。ネリーの結婚祝の席では、笑いながらお互いにファイティングポーズをしていた、ジャックとボブだが、ネリーがボブとまるで恋人同士のようにおおっぴらに付き合うようになったために、険悪になっていく。ピアノの上にはボブの写真を飾っている始末だ。

ジャックは、ボブとリングで対決しようと決心し、最初は六回戦ボーイから出発するが、最後にはチャンピオンに挑戦するまでになる。チャンピオンシップで、ボブの側につくネリーを見て同様したのか、ジャックはボブのパンチを食らってしまう。その後は不利な試合運びで絶体絶命のジャックだが、試合がジャックに不利になっていくに従って、ジャックの側にネリーが戻ったことをきっかけに、巻き返す。最後はボブをノックアウトして、めでたしめでたしとなる。

ノックアウトされたボブも、ジャックの元に戻ったネリーをみて、小さく頷くなど、さわやか。プレゼントした腕輪が、リングに置いてあったものを受け取るも、それを捨ててしまう太っ腹さ。ボブも悪いやつではなかったようだ。。。と後味がよいのも、ヒチコック流。


サイレントながら、ヒチコックの工夫がそこかしこに垣間見られる。

シャンパンを注いで、妻のネリーが戻ってきてから飲もうとする場面では、泡が消えて、スティルワインになってしまうところで、時間の経過を見せているし、ボクサーが倒れる場面でボクサーの見ている視界としての画面がうつろになっていくところ、酔っ払いのも同様、などなど。六回戦ボーイだったジャックがチャンピオンに挑戦するまで上り詰める様子は、ポスターの名前の場所の変化で表現するなど、わかりやすい。

ジャック、ネリー、ボブの微妙な表情の演出には、うならせる部分がある。


結婚式の場面では、シャム双生児の少女の後姿があり、ヒチコックのオマージュで有名なブライアン・デ・パルマの「悪魔のシスター」は、もしかして、それに触発されたのかと思った。


チャンピオンのボブは、かなり贅肉のついている身体で、リアリティはないが、1927年の作品だし、そんなものだろう。


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テーマ:恋愛映画・ロマンティックコメディ - ジャンル:映画

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