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月水金別館 映画れびゅー お気に入り度メモ (ネタばれあり)

個人的お気に入り度を☆で表しています。記録の都合上ネタバレのことが多いので、ご注意ください。

映画「愛と哀しみの果て」(1985)

原題:OUT OF AFRICA


お気に入り度
☆☆☆++


シドニー・ポラック監督、メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード出演。

1985年のアカデミー賞11部門にノミネート、うち作品賞、監督賞など7部門受賞という名作。

この映画でとくにすばらしいのは、アフリカの大自然の美しさと、それによくあった音楽。
デヴィッド・ワトキンがアカデミー撮影賞、ジョン・バリーがアカデミー作曲賞を受賞している。

ロバート・レッドフォードは、この映画ではアカデミー賞にノミネートされなかったが、超然としたデニスという人物を見事に演じている。

メリル・ストリープは名女優で、この映画でも主演女優賞にノミネートされる名演を見せているが、個人的に全く好みでないので、それもお気に入り度☆5にできなかった理由の一つ。鼻がとがってて、あごが突き出てて、顔立ちは整っているのだろうけど、愛嬌を感じない。個人的好みでは、全然魅力を感じないし、面白くない。無愛想で生意気なおばさんにしか思われず、この人に「美人」の役をやらせるのはきついものである。で、正面から見た写真では、どうも少しねじれているようで(メリル・ストリープ)、それも違和感の原因かもしれない。

もう一つのマイナスポイントは、英語の文学的な言い回しの多さ。それはこの映画の重点の一つなのだけど、日本語でもあまり文学が好きでなく、しかも英語の文学的な台詞などわかるわけがない私には、いまひとつ良さが理解できなかったこと。

で、結局、アフリカの風景と音楽以外には、面白くない映画ではあった。

あと、この邦題はなんだろう。恥ずかしくなるようなタイトルだ。
ともかく「愛」と「哀しみ」を入れれば、国内でヒットするということで、そういう邦題が多いのだけど、あまりにもチープで陳腐で、どうにもならない。
これはほんとうにやめてほしいことだ。

この映画の主題はやはり「アフリカ」なのであって、原題のアウト・オブ・アフリカには、アフリカを離れて懐かしむニュアンスが感じられる。

a fish out of water = 水を離れた魚

の用法だと思う。つまり一度はその場所にいて、そして外に出て離れている。また、out of ~ には、~が不足している状態を表すのにも使われるから、そのニュアンスも伝えようとしているのかもしれない。

アイザック・ディネーセン(原作者)という一人の女性、とくにその女性がアフリカにいた期間を集中的に描いている。結婚相手も、恋の相手も、その中のアイテムであり、全編を通して描写に重点が置かれているのは、その女性の目から見たアフリカ、すなわちその大自然と動物、原住民、白人、そして彼女の農園。ロバート・レッドフォード演じるデニスは彼女にとっての「アフリカ」に不可欠な人物ではあるが、それを描くための映画ではない。だから、邦題の「愛と哀しみ」は、すごく一面的表面的で恥ずかしいぐらい。それに比べて原題のアウト・オブ・アフリカは、すばらしいタイトル。


テーマ:ヒューマン・人間ドラマ - ジャンル:映画

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