FC2ブログ

月水金別館 映画れびゅー お気に入り度メモ (ネタばれあり)

個人的お気に入り度を☆で表しています。記録の都合上ネタバレのことが多いので、ご注意ください。

映画「姿三四郎」(1943)

邦画

黒澤明監督第一作

お気に入り度
☆☆☆++


時代が時代だけに、素晴らしく感動的な名作とは言いがたいが、映像や演出の手法において、1943年の当時にしては斬新かつ秀逸であって、黒澤明監督の傑出した才能を知ることが出来る記念碑的な作品であり、大変貴重。

あの時代に、これだけのものを作るとは、やはり黒澤明というのは、日本が世界に誇ることの出来る映画人だということが十分にわかる。


allcinema




例えば、最初のあたりで姿三四郎が下駄を脱いで人力車を引く場面がある。その下駄が風雨に打たれ、猫にもてあそばれ、水に流され朽ちていく、すると一年後の姿三四郎の格闘シーンに移っていく。

何度か現れる格闘シーンも、特撮もCGもなかった時代、スピード感や迫力を表現する手法に着目してほしい。例えば人が投げ飛ばされるのに、空中を泳いでいる場面などは映らない。現代なら特撮やスタント、CGを利用してその場面を作るのが一般的であろうが、当時はそれが出来なかったはずである。なぜなら1943年は戦時中だからである。しかしながら黒澤はそれを弱点とせず、むしろ利用して、スピード感や迫力を表現している。

同時に観客の動きも利用している。一斉に一つ方向に伸び上がるシーンなどである。

決闘シーンでも、風雲が勢い良く流れているものが大変印象的である。

以上はほんの一部にすぎない。良く見れば現代では当たり前のように思われている手法が、頻繁に見られる。


テーマ:邦画 - ジャンル:映画

☆☆☆++ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<映画「舞台恐怖症」(1950) | HOME | 映画「鰯雲」(1958)>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |